
治験というものが、画期的な新薬を開発するために必要なものといっても、やはりどうしても生身の人間を実験台にするということから、人体実験という風に連想してしまい、なかなか好意的に受け入れることが出来ないという人がたくさんいるかと思います。
どうしても昔のドイツみたいなものを想像してしまうかと思います。これについては、第2次世界大戦などに多く行われていたということも、余計に治験のイメージを悪くしてしまっているのではないかと思われます。
今では、そういった反省から、治験が人体実験になってしまわないように、絶対に守るべき約束事が作られることになりました。
ひとつは、臨床試験や治験を行う医学的、科学的意義が十分に吟味されていること、そして、リスクや利益が比較考量されており、危険を最小限に抑えるために、あらゆる手段を用いること、それから、インフォームドコンセントを十分に行ってから、参加の懲戒を得るということ、参加者の安全と人権を守ること、治験や臨床試験を行うことによって得られた情報については、共有財産という形で社会に還元するということです。
これらの条件は全て守られないといけません。これが守られてはじめて、人間が対象となっている試験というものが人体実験というわけではなく、治験であったり、臨床試験と言われるものになるわけです。
どうしても区別的にはどちらも同じようなものかもしれませんが、こういった倫理的な部分を守ってあげれば、人体実験とは言わないということですね。
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